Hayes Dominion A4が控えめに言っても最高のブレーキだった話1 [自転車]
最近HayesというメーカーのDominion A4というディスクブレーキを購入した。
それのインストールから使用までのレビューです。
結論から書くと。
インストール手順の洗練さ・・・★★★☆☆
パーツの入手性・・・★☆☆☆☆
ブレーキング性能・・・★★★★★★★★★★
素晴らしすぎるブレーキング性能でした。
事前に海外のレビューサイトを見た所、どこでもブレーキング性能について最高の評価だった。
SRAMのCODE RSCやシマノのSaintsに絶対的な制動力は劣るがコントロールが最高だと。
また、ブレーキフィールはSRAMに近いらしい。
私はブレーキはSRAMしか使えない人。
シマノだと一気にブレーキが掛かりすぎて止まってしまう。
SRAMだと丁度いい具合にブレーキがかかり、難所でもコントロールしながら下れる。
Dominion A4を購入する前にこれが一番気になっていたポイント。
せっかくSRAMのブレーキのインストールも出来るようになり、
ブレーキ性能も悪くないのにあえて交換するのはリスクしかない。
しかも交換した結果シマノよりのブレーキ性能だった場合にはうまく扱えない。。。
余談だがマグラのブレーキは使ったことがない。
評判はいいが、どちらかというとシマノよりのブレーキ性能と聞いた事がある。
そんなDominion A4ですが、実は今回が二回目の購入でした。
去年の秋ごろに一度購入したのですが、インストールに失敗しダメにしてしまったのです。
一回目のインストールで失敗したポイント。
1)レバー側のブレーキポートのネジを締めすぎてクラックさせてしまった。
2)1)の状態でブリーディングしてみるも、オイルが漏れだしてしまった。
クラックしたブリードポートにはオイルが滲む。
この時点で収拾がつかないと判断しインストールをやめました。
苦い経験です。
我が家の庭には今でも初代Dominion A4が打ち捨てられています。
二度と買うかこんなブレーキと思ったが、ずっと気になっていた。
ちゃんと整備できていればどんな性能だったのか。。。
モヤっとしてたら、最近安く売りだされていたので二回目の購入。
今回は前回の失敗を糧に慎重にインストールを実施。
■ブリーディング編
前回クラックさせてしまったレバーのブリードポートは最新の注意を払って扱った。
Dominion A4はSRAMと同じでレバーのブリードポートに注射器をねじ込むタイプ。
注射器をねじ込む時も締め込みすぎないように注意した。
結果、締め込みが甘くブリーディング中にオイルがブリードポートから滲みだす事もあったが、
それでも注射器をきつくは閉めこまなかった。
最後にネジでブリードポートを締めるときもトルクレンチを使い。
規定の1.5Nmを超えないように注意した。
オリーブが少し特異な形状をしているがシマノと概ね同じ構造。
ボルトを締めこむ時もトルクレンチで計って絞めた。
そしてブリーディング。
やり方はSRAMとほぼ同じ。
注意点としてはHayes公式のビデオ通り、ブレーキレバーを45度傾け、
ホースや、キャリパーはブレーキレバーより下に配置する。
ここで問題発生。
レバー側のブリーディングを終えブレーキポートを閉じ、
キャリパー側から注射器でオイルを送り込むと、レバーのリザーバータンクからオイルが漏れてきた。
この隙間からオイルが漏れだす。
少し絶望したが作業中にここはいじっていないので「こういう物」と割り切って作業を進めた。
実際、過去にSramのブレーキでも同じ事が起きたことがあったが、使用に問題はなかった。
Dominion A4の特徴として、キャリパーにブリードポートが二つある。
最後はこの二つのブリードポートに注射器を指しブリーディングする事で、
キャリパー側の空気を極力無くせるそうな。
ちょっとすげぇ。。。
ブリーディングを終えレバーを握ってみるが、オイル漏れ等の兆候はない。
リザーバータンクからのオイル漏れは気になるが、一先ず前回のポイントを超えた。
■キャリパー側の位置合わせ
今回、これで苦労した。。。。
なかなかディスクとの擦れがとれなかったのだ。
Dominionはキャリパー側のイモネジを回す事により、キャリパーの位置を細かく調整できる。
これがあれば簡単に調整できると思っていたが、そうはいかなかった。
手順としては
1)キャリパーを指で内側に押しながらボルトを甘締めする。
2)イモネジを少しずつ回す。
これによりキャリパーが徐々に外側に押し出されるので、ローターがこすれる音がしなくなったらOK.
なんとも簡単で合理的な手順に見える。
しかし、何度やってもディスクとこすれるのである。
ディスクはHayesの純正品なのに。。。
なんとか苦労してフロント側は調整できた。
問題はリア側。。。
いくらやってもまったく調整できない。ローターと酷く擦れる。
これは結構悩んで原因が分かった。
フレームが160mmのポストマウントでローターが180mmだったので、
Sramアダプターを使用していたのだが、
キャリパーが大きすぎて干渉していたのだ。
シマノのアダプターでも干渉する。
干渉するため片側に隙間ができている。
そこで、Amazonを探すとHayes純正の20mmアダプターを売っている店舗があったので購入。
Hayes純正はさすがに干渉しない。
これで調整できるはず!!と期待を膨らませて取り付けるが。。。
全然、調整できない。後輪が全く回らないのだ。。。
苦労してインストールしたのにここで詰むとは。。
やはりこんな腐ったブレーキを買うんではなかった。という悪い気持ちも過った。
が、ここで思いついた。アダプタ無しで付けたらどうだろう。
Hayseの160mmローターは持っていないのでSramのローターで代用し、
アダプタ無しでキャリパーを付けてみた。
すると・・・。あっさり調整出来た!!
Hayes純正のアダプタがなぜ使用できないのかはわからない。
気になる事があって、私の購入したアダプタはHayesの公式サイトでは180mm台座に203mmローターを取り付けるモデルとされていた。
でもそれは縦方向の話だと思うので、横方向の調整に問題が発生した事が解せない。。。
いずれにしても久しぶりに苦労して取り付けが終わった。
いきなり山は怖いので数日に渡り家の近所を試走し、
オイル漏れやボルトゆるみが無いかをチェックした。
家の近所を試走した感じだと、ブレーキレバーの遊びが無く、急に制動する印象だった。
もしかしてシマノと同じ。。。。
ここにきてそんな不安も生まれた。
Dominion A4にはレバーのコンタクトポイント調整機能もあるのだが、
Sramの同機能より調整範囲は狭く、工場出荷時が最高の設定、
というレビューを見たので調整しなかった。
そして本日山で使ったところ、
過去最高のブレーキという印象だった。続く。
それのインストールから使用までのレビューです。
結論から書くと。
インストール手順の洗練さ・・・★★★☆☆
パーツの入手性・・・★☆☆☆☆
ブレーキング性能・・・★★★★★★★★★★
素晴らしすぎるブレーキング性能でした。
事前に海外のレビューサイトを見た所、どこでもブレーキング性能について最高の評価だった。
SRAMのCODE RSCやシマノのSaintsに絶対的な制動力は劣るがコントロールが最高だと。
また、ブレーキフィールはSRAMに近いらしい。
私はブレーキはSRAMしか使えない人。
シマノだと一気にブレーキが掛かりすぎて止まってしまう。
SRAMだと丁度いい具合にブレーキがかかり、難所でもコントロールしながら下れる。
Dominion A4を購入する前にこれが一番気になっていたポイント。
せっかくSRAMのブレーキのインストールも出来るようになり、
ブレーキ性能も悪くないのにあえて交換するのはリスクしかない。
しかも交換した結果シマノよりのブレーキ性能だった場合にはうまく扱えない。。。
余談だがマグラのブレーキは使ったことがない。
評判はいいが、どちらかというとシマノよりのブレーキ性能と聞いた事がある。
そんなDominion A4ですが、実は今回が二回目の購入でした。
去年の秋ごろに一度購入したのですが、インストールに失敗しダメにしてしまったのです。
一回目のインストールで失敗したポイント。
1)レバー側のブレーキポートのネジを締めすぎてクラックさせてしまった。
2)1)の状態でブリーディングしてみるも、オイルが漏れだしてしまった。
クラックしたブリードポートにはオイルが滲む。
この時点で収拾がつかないと判断しインストールをやめました。
苦い経験です。
我が家の庭には今でも初代Dominion A4が打ち捨てられています。
二度と買うかこんなブレーキと思ったが、ずっと気になっていた。
ちゃんと整備できていればどんな性能だったのか。。。
モヤっとしてたら、最近安く売りだされていたので二回目の購入。
今回は前回の失敗を糧に慎重にインストールを実施。
■ブリーディング編
前回クラックさせてしまったレバーのブリードポートは最新の注意を払って扱った。
Dominion A4はSRAMと同じでレバーのブリードポートに注射器をねじ込むタイプ。
注射器をねじ込む時も締め込みすぎないように注意した。
結果、締め込みが甘くブリーディング中にオイルがブリードポートから滲みだす事もあったが、
それでも注射器をきつくは閉めこまなかった。
最後にネジでブリードポートを締めるときもトルクレンチを使い。
規定の1.5Nmを超えないように注意した。
オリーブが少し特異な形状をしているがシマノと概ね同じ構造。
ボルトを締めこむ時もトルクレンチで計って絞めた。
そしてブリーディング。
やり方はSRAMとほぼ同じ。
注意点としてはHayes公式のビデオ通り、ブレーキレバーを45度傾け、
ホースや、キャリパーはブレーキレバーより下に配置する。
ここで問題発生。
レバー側のブリーディングを終えブレーキポートを閉じ、
キャリパー側から注射器でオイルを送り込むと、レバーのリザーバータンクからオイルが漏れてきた。
この隙間からオイルが漏れだす。
少し絶望したが作業中にここはいじっていないので「こういう物」と割り切って作業を進めた。
実際、過去にSramのブレーキでも同じ事が起きたことがあったが、使用に問題はなかった。
Dominion A4の特徴として、キャリパーにブリードポートが二つある。
最後はこの二つのブリードポートに注射器を指しブリーディングする事で、
キャリパー側の空気を極力無くせるそうな。
ちょっとすげぇ。。。
ブリーディングを終えレバーを握ってみるが、オイル漏れ等の兆候はない。
リザーバータンクからのオイル漏れは気になるが、一先ず前回のポイントを超えた。
■キャリパー側の位置合わせ
今回、これで苦労した。。。。
なかなかディスクとの擦れがとれなかったのだ。
Dominionはキャリパー側のイモネジを回す事により、キャリパーの位置を細かく調整できる。
これがあれば簡単に調整できると思っていたが、そうはいかなかった。
手順としては
1)キャリパーを指で内側に押しながらボルトを甘締めする。
2)イモネジを少しずつ回す。
これによりキャリパーが徐々に外側に押し出されるので、ローターがこすれる音がしなくなったらOK.
なんとも簡単で合理的な手順に見える。
しかし、何度やってもディスクとこすれるのである。
ディスクはHayesの純正品なのに。。。
なんとか苦労してフロント側は調整できた。
問題はリア側。。。
いくらやってもまったく調整できない。ローターと酷く擦れる。
これは結構悩んで原因が分かった。
フレームが160mmのポストマウントでローターが180mmだったので、
Sramアダプターを使用していたのだが、
キャリパーが大きすぎて干渉していたのだ。
シマノのアダプターでも干渉する。
干渉するため片側に隙間ができている。
そこで、Amazonを探すとHayes純正の20mmアダプターを売っている店舗があったので購入。
Hayes純正はさすがに干渉しない。
これで調整できるはず!!と期待を膨らませて取り付けるが。。。
全然、調整できない。後輪が全く回らないのだ。。。
苦労してインストールしたのにここで詰むとは。。
やはりこんな腐ったブレーキを買うんではなかった。という悪い気持ちも過った。
が、ここで思いついた。アダプタ無しで付けたらどうだろう。
Hayseの160mmローターは持っていないのでSramのローターで代用し、
アダプタ無しでキャリパーを付けてみた。
すると・・・。あっさり調整出来た!!
Hayes純正のアダプタがなぜ使用できないのかはわからない。
気になる事があって、私の購入したアダプタはHayesの公式サイトでは180mm台座に203mmローターを取り付けるモデルとされていた。
でもそれは縦方向の話だと思うので、横方向の調整に問題が発生した事が解せない。。。
いずれにしても久しぶりに苦労して取り付けが終わった。
いきなり山は怖いので数日に渡り家の近所を試走し、
オイル漏れやボルトゆるみが無いかをチェックした。
家の近所を試走した感じだと、ブレーキレバーの遊びが無く、急に制動する印象だった。
もしかしてシマノと同じ。。。。
ここにきてそんな不安も生まれた。
Dominion A4にはレバーのコンタクトポイント調整機能もあるのだが、
Sramの同機能より調整範囲は狭く、工場出荷時が最高の設定、
というレビューを見たので調整しなかった。
そして本日山で使ったところ、
過去最高のブレーキという印象だった。続く。
2022-03-12 13:32
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